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NQN 記者の一日

  File4 川上純平(ニューヨーク支局担当)  
  8時

出社

オフィスはNY近代美術館にほど近い一画にあり、自宅からは地下鉄で50分ぐらい。
ウォール・ストリート・ジャーナル、CNBCからロイター、ブルームバーグまで現地メディアの報道をくまなくチェックすることから、一日が始まる。前日発表された企業決算、M&A(合併・買収)、直前のアジアの相場動向などマーケットを動かす材料になりそうなネタを押さえること。きょうは、世界の投資家が毎回かたずをのんで見守る最大級の市場イベント、FOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれる。
 
  9時

ビデオ会議で作戦を練る

photo 重要イベントと、それに際しての取材・執筆の流れについて、記者とデスクですり合わせ。スピードが生命線のマーケット速報において、事前の準備とチームワークが欠かせない。
(オフィスが入るマンハッタンのビル)
 
  10時

午前中の場況記事

アメリカ株は世界経済を映す鏡。日本から投資している人も多い。個別ではアップルやアマゾン・ドット・コム、テスラなど、株価指数ではダウ平均、S&P500、ナスダック指数などが有名だ。きょうFOMCの結果発表を午後に控え、株価の動きは控えめ。全体的に小動きで推移する相場の動きを短くまとめて配信する。
 
  12時

LUNCH TIME

歩いて3分、近所のピザ店でテークアウト。午後から重要イベントを控える今日は、腹ごしらえもしっかりめで。
photo photo
 
  14時

FOMC結果で大騒ぎ

アメリカの金融政策を決めるFOMCが終わり、結果がアナウンスされた。インフレ退治に躍起の当局が政策金利の引き上げに動くことは予想されていたうえ、利上げの幅も事前に市場関係者が見込んでいた水準だ。まずは金融当局が出した声明文を読み解き、ポイントを分かりやすく解説する記事に取り掛かる。「大幅利上げはまだまだ続く」「景気後退の恐れが出てきた」……電話取材で聞いたプロの見方を取り込みながら、当局の次の一手を分析していく。
 
  14時30分

議長会見でまだまだ大騒ぎ

金融政策を決めるFRB(米連邦準備理事会)議長が記者会見。その一言ひとことが世界中の株価や金利、外為、商品相場に大きな影響を与えるだけに、聞き漏らしや聞き間違い、取り違えはNGだ。会見そのものの記事の執筆は同僚に任せ、夕方に書く長めの解説記事の構想を考え始める。事前予想どおりの結果だったため、マーケットの反応はひとまず冷静なようだ。
 
  16時

場況記事

photo この日の株式相場の全体の動きをまとめる。まずは、FOMCの結果とそれを受けた市場の動きを簡潔に。
(取材の成果を記事にまとめる)
 
  17時

解説記事に全力投球

FOMC直後の解説記事は読者の注目も高く、気合いが入る。事前に構成や粗筋を練り上げていても、当日の結果を見てゼロから書き直すこともある。証券会社のリサーチ担当者、ヘッジファンドの運用担当者、また別の証券会社の担当者……いろいろ電話取材してようやく記事が仕上がった。デスクが編集作業したものをチェックして配信完了。デスクや同僚と明日のスケジュールと担当業務について確認して、家路につく。 photo
(ウォール街近くにある強気相場の象徴、雄牛「ブル」の銅像)